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パナソニック、4K144p入力対応の有機ELテレビ。Fire TV搭載でスイーベルも

65型の4K有機ELテレビ「TV-65Z90B」

パナソニックは、Fire TV搭載の4K有機ELビエラ「Z90B」シリーズを6月下旬より発売する。価格はオープンで、市場想定価格は26万円前後(42型)から。

有機ELビエラ【Z90Bシリーズ】
・65型「TV-65Z90B」 41万円前後 6月下旬発売
・55型「TV-55Z90B」 29万円前後 同上
・48型「TV-48Z90B」 27万円前後 同上
・42型「TV-42Z90B」 26万円前後 同上

65型と55型の2サイズのみ、パネル内部の配線構造を刷新した2025年最新世代の高輝度有機ELパネルを採用。パネル内部の発光性能を高めることで、更なる高コントラストを実現した。

パネルの発光性能をコントロールする技術「Bright Booster」も65型と55型に搭載。

従来は、3次元映像信号解析と温度センサーを組み合わせ、パネルの発光状態を画素ごとに管理して、独自の電流制御アルゴリズムでパネルを駆動。加えて、リアルタイムでパネル発光性能を解析し、それをフィードバックすることでパネルの発光性能を引き出していた。

新モデルでは、後段の発光性能解析に、新開発の熱解析シミュレーションを導入。シミュレーション結果も参照しながらリアルタイム解析することで、更なる高コントラスト化を実現している。

上位モデル「Z95B」シリーズとの比較

48型と42型は、画素単位で明るさや色の情報を個別で制御する「Dot Contrast パネルコントローラー」を搭載。独自制御により、明部の豊かな階調や色表現を備える。

映像エンジンは、新世代AI高画質エンジンを継承。シーン・環境光に連動して画質を自動調整する「オートAI画質」や高精細化処理の「4Kファインリマスターエンジン」、広色域化の「ヘキサクロマドライブ プラス」など、従来の高画質処理を引き続き搭載する。

今回新しく加わったのが「ダイナミックディテールエンハンサー」と名付けられた機能。独自の映像処理アルゴリズムを使い、映像のガンマを微細なエリアごとに個別に調整することで、クッキリとした解像感あふれる映像にするという。

55型「TV-55Z90B」

スピーカーが下向きから前向きに変わったのも、Z90Bの進化ポイント。

音がダイレクトに視聴者に届く新型の「フロントパワースピーカー」を搭載。さらに背面のウーファーは、パッシブラジエーターが倍増(2個→4個&対向配置)し、30Wに出力アップ。実用最大出力を60Wとした。

昨年に続き「Fire TV」を搭載。数多くの動画・音楽・ゲームアプリがアプリが楽しめるほか、テレビ放送とネット動画を横断して選べるホーム画面、サクサクと快適に操作できるレスポンス性を実現している。

Fire TVでも、4K衛星放送録画(USBハードディスク使用時)やお部屋ジャンプリンク(クライアント機能)、過去未来番組表(ディーガ連携)といった従来のビエラの独自機能を継承。お部屋ジャンプリンク(サーバー機能)やPanasonic Media Access、LANダビングもサポートする。

リモコン

チューナーは、BS4K・110度CS4Kチューナー×2、地上/BS・110度CSチューナー×3を搭載。別売のHDDを接続する事で裏番組録画ができるほか、2K+2K放送や4K+2K放送、4K+4K放送の2番組同時録画も行なえる。

HDMI入力は4系統。前機種では48型が4K/120pまでしかサポートしていなかったが、Z90Bは全サイズで最大4K/144pまでの高リフレッシュレート信号の入力に対応。4K/144Hz対応の最新PCゲーム・グラフィックボードを接続すれば、滑らかでチラつきのない高精細映像でゲームが楽しめるようになった。

大きな揺れでも倒れにくい転倒防止スタンドを採用。65型・55型のみスイーベルにも対応する。

48型「TV-48Z90B」
42型「TV-42Z90B」

テレビは「テレビ事業部」として独立。25年以降も様々な商品を提案する

発表会には、パナソニック株式会社 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 商品マーケティングセンター テレビ&コミュニケーションネットワークマーケティング部 部長の金澤貞善氏が登壇。

冒頭「パナソニックのテレビ事業は現在、パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社で『テレビ事業部』として独立。エンターテインメントの力で人々に新しい『感動と安らぎ』を提供すべく取り組んでいる」とコメント。

パナソニックのものづくりについても「当社のテレビは、お客さまにエンターテイメントのある暮らしの中で安心できる空間をお届けしている。一方で大型テレビは時に危険を伴う場合もある。転倒への不安を払しょくすべく、厳しい品質試験などパナソニッククオリティを徹底している。今後もお客様に愛されるテレビをお届けしたい」と語った。

また2024年に搭載したFire TVに関しては、コンテンツが探しやすいホーム画面であったり、Fire TV Stick同様のサクサクした操作感、Alexa音声認識の利便性、豊富なアプリ対応など、ユーザーや市場からも高い評価を受けているとのこと。「2025年以降もアマゾンジャパンさんとの連携を強化し、様々な商品を提案していく」とした。

パナソニック株式会社 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 商品マーケティングセンター テレビ&コミュニケーションネットワークマーケティング部 部長 金澤貞善氏
アマゾンジャパン合同会社の西端明彦氏からのメッセージが上映された
パナソニック製Fire TV搭載スマートテレビについて、「今後も更なる品ぞろえ強化に向けて両社で相談をしている」と語った